日本衛星ビジネス協会

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会長挨拶

日本衛星ビジネス協会は米国のSSPI(Society of Satellite Professionals International)のTokyo Chapterとして1995年に誕生した非営利メンバーシップ団体であり主に次の活動を行っています。

  • 高度な衛星関連情報の伝達と啓蒙
  • 衛星に関する専門家の育成支援
  • 衛星の発展に特に功績のあった個人、法人の顕彰
  • 行政、金融、事業者、専門家、利用者等全てを連携して衛星関連業界の発展に寄与する。

衛星通信、放送事業会社、機器メーカー等の役職員、学者、コンサルタント、メディア等広い分野からの参加をいただき、現在会員数は65名となっております。

日本の衛星開発はJAXAのもと、開発関連企業の努力によって着実にレベルアップしており、世界と伍するところとなっています。しかしながら"衛星をいかに利用するか"という部分、つまりアプリケーション開発の分野の進展が遅れています。また衛星を打ち上げる国産ロケットの開発も、まだ課題が多い段階です。日本として衛星ビジネスを強化していくためには、衛星の「開発」「利用」「打ち上げ」という3つの分野を育て、ひとつのパッケージとして国際的に提供できるような体制を作り上げなければならないでしょう。

そのために、日本衛星ビジネス協会では、各分野の会員の交流を深め、情報交換を行う場を提供することを第一の目的としています。同様に講演会やセミナーなどを開催し、会員同士が切磋琢磨できるような環境を整える活動も行なっています。また会員向けだけでなく、衛星を利用される一般の方々に、衛星や宇宙事業の有効性を伝えるための広報活動も、日本衛星ビジネス協会の大きな役割のひとつです。

また、世界に対して日本の衛星ビジネスの動向を発信することも重要です。会員の方々は、海外での会議などの機会に、ぜひ日本の衛星ビジネスを世界へむけてアピールしてほしいと考えています。協会でも国際衛星市場へ日本をアピールすべく、今年より国際部を立ち上げました。またこれまでは米国SSPIをはじめ、英国、メキシコ、ブラジルなどの支部と情報交流を行ってきましたが、今後はアジアの業界団体とも交流を行なっていく予定です。そうした中で、確かな伝統と実績をもつ日本の衛星ビジネスを世界の方々にも知っていただければと考えています。

今年は、当協会設立20周年目の節目の年です。講演会、セミナー、施設見学会のタイムリーな企画を通じて会員相互の交流と親睦を計る活動を一層充実させるとともに、新しい会員の拡大を図るべく、役員一同満進してまいります。皆様の御理解と御協力を賜り当協会が益々発展出来ますよう一層のご支援をお願い申し上げます。

以  上
会長 木村 弘