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ビジネス事例紹介

スカパーJSAT株式会社の商用衛星事業への取組み

1. スカパーJSAT株式会社の発足

2008年10月1日、株式会社スカイパーフェクト・コミュニケーションズ、ジェイサット株式会社、宇宙通信株式会社の合併により、スカパーJSAT株式会社が発足致しました。
オールジャパン体制となった衛星事業の安定したキャッシュ・フローを基盤に、有料多チャンネル事業の更なる拡大を目指し、グループの総合力を結集して、質実剛健なる企業群として更なる飛躍を目指して参ります。

スカパーJSAT株式会社 ロゴマーク

2. スーパーバード-C2号機の打上成功

スーパーバード-C2号機は、スーパーバード7号機として、日本時間8月15日(金)午前5時44分、南米フランス領ギアナのギアナ宇宙センターからアリアンスペース社のAriane5ロケットによって打上げられました。その後、静止軌道上で性能確認試験を行ってきた結果、同衛星の機能が全て正常に動作していることが確認され、運用を開始しています。
今後も、スーパーバード-C2号機の高い信頼性を維持し、安定した衛星回線の供給に努めてまいります。

スーパーバード-C2号機

3. 米国Stratos社とJSAT Mobile社設立

スカパーJSAT株式会社(当時JSAT株式会社)とStratos Global Corporation(以下「Stratos」)は、日本及びアジアでのインマルサットサービスの拡充を目指し、JSAT MOBILE Communications株式会社(以下「JSAT MOBILE」)を設立致しました。また、11月に日本無線株式会社、及び古野電気株式会社を新たなパートナーとして迎え入れました。
JSAT MOBILEは、インマルサットサービスをコアとしたStratosのバラエティ豊かな移動体衛星通信サービス(MSS: Mobile Satellite Services)を日本市場に投入し、その付加価値サービスによりお客様の通信品質や最適化を高めます。
弊社は、JSAT MOBILE設立により、従来の固定衛星通信(Ka, Ku, Cバンド)に加え、移動体衛星通信(MSS, Lバンド)市場に本格参入を果たし、アジアでNo.1の衛星通信事業者としての事業領域を拡大するとともに、将来のグローバル移動体衛星通信事業参入の足掛かりを得ることとなります。

JSAT MOBILEの仕組みと役割

4. ポータブル衛星IP通信、"Portalink(ポータリンク)"サービスを開始

スカパーJSAT株式会社(当時宇宙通信株式会社)は、2008年4月から小型・軽量の可搬端末を使って高速のIP映像伝送を可能とする「Portalink(ポータリンク)」サービスの提供を開始しました。
「Portalink」は、重量20kg以下の可搬端末から最大6MbpsのIPデータの送信を可能とする衛星専用線サービスです。操作性に優れた可搬端末は、無線の知識がなくとも誰にでも簡単に取り扱うことが可能で、その機動性は報道現場からの映像伝送に最適です。
また、現場からのインターネットアクセスやIP電話による連絡回線の確保等、映像伝送以外の用途への活用も可能です。テレビ局のご利用以外にも、被災地の状況把握や地上網の整備が進んでいない地域からの通信等、様々なニーズを持つ企業・官公庁等のご利用が考えられます。

<「Portalink」サービスのネットワークイメージ>
<「Portalink」サービスのネットワークイメージ>